Soumeijuku’s Blog

SOUMEI塾の風景

勉強をしなければならないものにしてしまうのはもったいなすぎる


「勉強は、しなければいけないもの」

そんなの当たり前だと思っている人がほとんどかもしれません。

しかし、そう思い込んでしまうことは

ほんとうに、もったいなすぎます。

 

こちらの記事でも書きました。

soumeijuku.hatenablog.com

 

なぜもったいないか。

結論から言うと、

せっかく楽しいはずの勉強を

「しなければならないもの」認定してしまうことによって、

 

やる気が下がるから!

 

です。

勉強が面倒になるから。

勉強が苦痛になるから。

 

じゃあ、やらなくていいんですか?

と言われそうですが、

そうではないんです。

”いい”とか”悪い”という基準で考える必要はない、

ということです。

 

勉強に限らず、すべてのことに対して、

「やらなきゃ」と思って

やる気が上がったことがありますか?

「やりなさい」と言われて

やる気が出たことがありますか?

 

そんなこと人生の中で一度もないのに、

なぜか私たちはその失敗し続けてきた方法で

子どもに勉強をさせようとします。

体よく言うと、

やる気を出させようとします。

 

しかし、それはそもそも無理ゲーなんです。

 

子どもが「なんで勉強をしなきゃいけないの?」

と聞いたときに、

勉強のメリット、意義、価値を語ってくださる先生方もいらっしゃいますが、

それらを聞いて、本当に納得できたことはありますか?

仮にそれでやる気が出たとしても、

長続きしたことはありますか?

 

そうなる原因は、

なんだかんだ言っても、結局

「しなきゃダメでしょ。」

「した方が”いい”でしょ。」

となるからです。

 

するのが正しくて、しないのが間違っている、

するのが良くて、しないのが悪い、という考え方が

ベースになっているからです。

 

「なんで勉強しなきゃいけないの?」

という質問している時点で、すでに

「勉強をすることが正しい」が前提になっています。

 

それを前提とする限り、

勉強をすることが正しいということを

証明しなければいけなくなって、

ああだこうだ言ってしまいます。

でも、それを証明するための絶対的根拠なんて存在しません。

証明することはできないし、

証明する必要もありせん。

 

そもそも人間は、

知らないことを知ることや、

理解できないことが理解できること、

できなかったことができるようになることに、

快感を感じる生き物です。

 

だから、勉強という行為は

本来、楽しいもの、気持ちのいいもののはずです。

一人でもできるエンターテイメントにだってなります。

 

それなのに、

せっかくエンターテイメントにもなる勉強を

「しなければいけないもの」にしてしまった瞬間、

勉強に対するイメージが、

面倒とか、苦痛とかに置き換わってしまいます。

そんなイメージをもったまま、

勉強を強いられたら、

ますますそのイメージは強くなって、

ますます勉強をするのが苦痛になるのは

至極当然のことです。

 

実際、勉強に対して「楽しい」イメージを持っている人は

ほとんどいないですね。

かろうじて小学校1、2年生くらいまでは

持っている子もいますが、

それも学年が上がるにつれて絶滅していってしまいます。

 

誰しも思い返せば、

幼いころそういう「勉強」の楽しさを

感じたことがあったと思います。

しかし、それを忘れてしまう原因は、

勉強を「しなければならないもの」として認定してしまったことです。

「しなければならない」という言葉の裏には、

本当はした方がいいのだけど、

困難を伴ってなかなかできない、

という意味が含まれています。

言われなくても進んでするようなことに対して、

「しなければならない」とは言いませんから。

 

では、子どものころは違ったのに、

いつの間にか、勉強をしなければならないもの認定してしまったのは

なぜでしょうか?

子どもが勝手にそう思うようになるわけはないので、

周りの大人からの影響以外にはありません。

 

私たち大人自身が、

勉強を「しなければならないもの」として捉えて、

それそ子どもに「させよう」とする行為、言動が、

子どもたちに勉強に対する苦痛のイメージを刷り込んでいきます。

 

つまり、

大人たちは、一方で

子どもにやる気を下げるようなイメージを植え付けながら、

その一方でなんとかアメやムチでさせようとしているのです。

 

子どもたちが勉強をするようになることを望むのであれば、

私たち大人は、

「しなければならない」イメージを刷り込むことをやめることが

非常に有効なのです。