Soumeijuku’s Blog

SOUMEI塾の風景

勉強に対するイメージ

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学習塾が、保護者の皆さま、生徒自身から求められ、

かつ提供しなければならないものは、

言うまでもなくまず第一に成績向上です。

お金をいただいて通ってきていただいているのだから、

それを成し遂げることが最大の使命です。

 

しかし、安易に強制的に勉強をさせることによって

成績向上をさせることは

絶対にすべきではありません。

 

というのは、

たとえそうやって成績向上があったとしても

それは一時的である上に、

子どもの自ら学ぼうとする情熱を

奪うことにもなるからです。

 

成績を上げるという目的を達するためには、

勉強を叱ってやらせたりしなくても良いのです。

「勉強しなさい」と言わなくても良いのです。

 

『勉強嫌いの子どもができるわけ』でも書きましたが、

 

soumeijuku.hatenablog.com

 

要は、子ども自身が持っている勉強に対するイメージと、

自分に対するイメージが変われば良いのです。

 

勉強ができなくなっている子の勉強に対するイメージは、

 「難しい」

「面倒くさい」

「覚えられない」

「できなくて怒られる」

「頭のいい人しかできない」

 などでしょう。

 

それが、

 「案外簡単」

「できたら楽しい」

「もっと覚えられるかも」

「できて褒められる」

「自分にもできる」

 などに変わり始めます。

 

勉強ができなくなっている子が

自分自身に対して持っているイメージは、

「頭が悪い自分」

「やってもできない自分」

「努力ができない自分」

「ダメな自分」

 などでしょう。

 

それが、

 「意外と頭がいい自分」

「やったらできる自分」

「頑張ってしまう自分」

「イケてる自分」

 などに変わり始めます。

 

それらの変わったイメージは、最初は”勘違い”でも構いません。

 実際にできたのが、10個のうちたった1つだったとしても、

 勉強や自分に対するイメージが変わり始めると、

本当にできるようになっていきます。

 

 強制的に勉強をさせた場合、

 勉強に対するイメージはあまり変わらない上に、

「無理やりさせられるもの」

「しないと怒られるもの」

など、 要らないイメージが上塗りされます。

 

自分に対しても、

「言われればできる自分」

「言われないとできない自分」

など、自主性や意欲を失わせるイメージが強くなっていくでしょう。

 

塾に限らずですが、

子どもに知識を与えるだけが教育ではありません。

子どもにとって、

生きる力になるイメージを作ってあげるべきです。

 

子どもが勉強に対して、そして、自分に対して、

どんなイメージを持つことを手伝ってあげられるのか。

 

その子がどんなイメージを持っていれば、

元気になって、生きる力を持てるのか。

 

私たち大人は、

それを深く深く考えるべきだと思っています。

 

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