Soumeijuku’s Blog

SOUMEI塾の風景

心理学・脳科学

イチローさんに学ぶ。自己肯定感という言葉にだまされない。

最近、元メジャーリーガーのイチローさんのYouTube動画を観ました。 その中で、イチローさんは、自己肯定感という言葉を聞いて、 「僕にとって気持ち悪い言葉です」 と語っていました。 世の中では、10年ほど前からでしょうか、 「自己肯定感」という言葉が…

やる気が出ないとき役に立つもの、立たないもの

受験が目の前になって 誰だって緊張したり、不安になったりします。 そのときに、動けなくなって、 でも「やらなきゃ」と思って、 それでかえって机に向かえなくなる。 そして、「こんなんじゃだめだ」と 自分を責めたり、不安が増したりします。 そんなとき…

数学の魅力と成長を感じる中3生徒

中3のHさんは、数学の点数がなかなか伸びず悩んでいました。 しかし、日々、問題集を解くことをやめませんでした。 そして、解ける問題がどんどん増えてきました。 先日も、ものすごく集中して問題を解いていました。 顔を上げたと思ったら、 「数学っていい…

不安を感じても

毎年、寒さが増すと、 いよいよ受験シーズン到来ということで、 緊張感が増してしまいます。 中学3年生のほとんどは、 人生で初めての受験を経験することになるので、 プレッシャーや不安を感じることが多いでしょう。 そこで、勉強を「やらなきゃ」という思…

「割合」もできた

算数の「割合」って難しい分野の一つだと思います。 小学校で習うのですが、 しっかり理解している中学生は 半数に満たない印象です。 大人にとっても難しいですね。 先日、「算数は嫌い」と自分では言う 小4のAさんは、はじめて習う 「割合」の計算式を正…

勉強法3

以前にも書きましたが、 保護者さんから、 「うちの子、勉強法がわからないのだと思います。」 「何をしたらいいかわかっていないようです。」 という声を聞くことがあります。 その言葉の裏には、 勉強をしないのは、方法がわからないから。 だから、勉強方…

テスト勉強は目的をわかって

ほとんどの中学で今月定期テストが実施されます。 当塾でも、新入生が多いこの時期、 テスト勉強の仕方も指導しています。 中学1年生は初めてのテストとなるので、 丁寧に説明をしますが、 まずは実践してみて、 うまくいってもいかなくても、 自分で考えて…

宿題があれば勉強の習慣がつくのか

近年は小中学校の宿題が減ってきています。 学校や学年によっては、宿題が何もないとこともあります。 昔の「ゆとり」ではないと思いますので、 先生方の負担を減らすのが主たる目的でしょうか。 それもあって 「うちの子、家でぜんぜん勉強しないけど大丈夫…

受験が終わっても自分で勉強

受験シーズンが終わり、 現在は春期講習を開講しています。 受験が終わった中3生、高3生の中には、 今も自習室に来て勉強している生徒たちがいます。 偉いなあといつも感心してしまいます。 こうやって、 誰から言われたわけでもなく、 自分から机に向かって…

勉強をしなければならないものにしてしまうのはもったいなすぎる

「勉強は、しなければいけないもの」 そんなの当たり前だと思っている人がほとんどかもしれません。 しかし、そう思い込んでしまうことは ほんとうに、もったいなすぎます。 こちらの記事でも書きました。 soumeijuku.hatenablog.com なぜもったいないか。 …

勉強ができるイメージ

勉強が得意とか苦手というのは、 ひと言でいえば、 「思い込み」です。 たまたま現時点で、 自分に対して 「勉強が得意な人だ」とか、「勉強が苦手な人だ」とか いうようなイメージを持っている。 いつの間にか、そんなイメージを 無意識に持った状態になっ…

関わり方次第

3年前に書いた記事の再掲載です。 ----------- 塾と直接は関係ないのですが、 先日、私がお手伝いしている松本市の子育て支援の関係で、 そのスタッフや教育委員の方々と、 川崎市の「子ども夢パーク」の視察に行く機会がありました。 この場所を作られた西…

勉強ができない子ができるようになるとき何が起きているのか

先日、「勉強にまつわるイメージ」について書きました。 子どもの成績を上げるためには、 子どもの中の、勉強に対するイメージと、 自分に対するイメージが変われば良いということ。 塾の講師は、熱心な人であれば、 どう教えたら生徒にとってわかりやすく生…

勉強に対するイメージ

学習塾が、保護者の皆さま、生徒自身から求められ、 かつ提供しなければならないものは、 言うまでもなくまず第一に成績向上です。 お金をいただいて通ってきていただいているのだから、 それを成し遂げることが最大の使命です。 しかし、安易に強制的に勉強…

宿題を出してほしい

当塾の宿題は必要最小限にしています。 塾の中では少ない方でしょう。 それは、理由があってそうしているのですが、 それについては、直接お話しさせていただいています。 「宿題」はほぼすべての子どもたちにとって、 めんどくさい、やりたくない、「いやな…

褒めることは「諸刃の剣」の意味

以前、「子どもを褒めること②」 soumeijuku.hatenablog.com の中で、 褒めることは「諸刃の剣」と言われるとチラッと書きました。 一般にはいろんな意味で語られているかもしれませんが、 ここでは私が「諸刃」だなあと感じることを書いておきます。 これま…

輝いている子は

このブログでも、流行りの言葉「自己肯定感」を何度も使っています。 便利な言葉なので。 この言葉は、昔は、 「自信」とか「自己評価」などと表現されていたものです。 なので、子育てや教育において、 これを育むことが大切だということは昔から言われてい…

子どものテストの目標設定

先日、夢を持つことについて書きました。 夢と同様、目標を持つことは大切と言われます。 夢と目標の概念には共通部分があるので当然かもしれませんが、 目標を持つことにも、夢を持つことと似た誤解があると思っています。 例えば、中学校で、定期テストが…

子どもが夢を持つために

夢を持つことは大切、と言われます。 子どもに「夢を持て!」 という大人がたくさんいます。 確かに、夢を持つことができれば、 そこに向かって努力ができて、 辛いことも耐えて乗り越えていくことができます。 そんな情熱や力を手にすることができるでしょ…

親のすべてが子どものミラー

「子どもは親の鏡」と言われます。 子どもが親や周りの大人から受ける影響は、 単に行動を真似することにとどまりません。 価値観や世界観、自己認識。 意識レベルだけでなく、無意識レベルで。 それらによって、子どもの成長の様子はまったく変わってきます…

昔のテレビより『みんなで跳んだ』

今回は、昔観たテレビ番組のシェアです。 YouTubeでもたくさん再生されていますね。 クラスのみんなの優しさ。 何度観ても泣けちゃいます。 最後の班ノートのアベちゃんの言葉、 きっと全員が自分のことをそう思ったのではないでしょうか。 人が嬉しければ、…

子どもを褒めること②

前回も書きましたが、 言うまでもなく、 子どもを褒めることは、 能力を伸ばす上でも 「自己肯定感」を育むという観点においても 非常に重要です。 では、どうやって褒めたら良いのでしょうか。 正しい褒め方は? 褒めることが、子どもの成長にとって、 ”諸…

子どもを褒めること①

言うまでもなく、 褒めることは、子どもの成長を促す上でとても大切です。 ”褒めて伸びるタイプ”とかいうことがありますが、 褒められて伸びない子は見たことありません。 (間違った褒め方はありますが。) しかし、どんな言葉や褒められ方をしたら それを…

謙遜する子ども

日本は欧米に比べて謙遜する文化だと言われます。 (欧米でも謙遜を大事にする国や文化があって 一概には言えないそうですが) 日本人の「謙虚さ」は世界に誇れる美徳だと思うのですが、 ムダに謙遜なくてもよいかなと思います。 特に子どもにおいては。 私…

勉強を頑張ることができる子

以前、勉強を頑張ることができるためには 一定の自信(自己肯定感)が必要と書きました。 soumeijuku.hatenablog.com その点について、もう少し書いてみます。 勉強の面白さを感じられたとしても、 試験で欲しい結果を出そうとしたら、 勉強には、面白いばか…

たとえ勉強が好きでなくても

勉強が好きになれば、自ずと成績は上がります。 だから、私は、子どもたちに、 小さいころ感じていた勉強の楽しさを 思い出してもらえるような関わりをしています。 しかし、高校くらいまでの勉強は、学問とは違って、 「勉強が好き」という感覚を持つことは…

自主性を育てるために

子どもの自主性を尊重することが重要だと言われます。 私も、子どもの自主性を育てるということについては、 理念の重要な要素として大切にしています。 しかし、一筋縄ではいかないころもあります。 大人が子ともに対して過干渉では、 自主性が育つはずはあ…

自己肯定感と他者信頼感

子どもの教育においても、 「自己肯定感」と「他者信頼感」を育むことが大切と言われます。 流行りの心理学用語の一つですね。 これらの用語の明確な定義はどうも定まってないようですが、 専門家のお話や、一般に使われている意味からすると、 自己肯定感と…

勉強嫌いの子どもができる訳

子どもの勉強嫌いは、 小学校の低学年のうちはまだ少ないですが、 高学年になるころには、かなりな割合で発生しているように感じます。 小さい頃は新しいことを覚えることが楽しいし、 できないことができるようになったら嬉しいし、 「なんで?」「どうして…

苦手意識は思い込み

保護者様と最初にお話しするときなどに、 「この子は算数が苦手で・・・」 「数学が苦手で・・・」 「国語が苦手で・・・」 「漢字が苦手で・・・」 「英単語が覚えられなくて・・・」 「暗記が苦手で・・・」 とか、 性格や発達障害について、 「大勢の中が…