Soumeijuku’s Blog

SOUMEI塾の風景

子どもにかける言葉は魔力を持っている

塾内の「SOUMEI通信」にも掲載した内容です。

 

ほとんどの子は、勉強やある特定の教科・分野に対して、

苦手意識や得意意識を持っています。

これらの意識はいつからできたのでしょうか。

決して生まれつきのものではありません。


算数だったら、例えばこんな状況とか。

子どもが問題を解いて、2回同じような間違いをしたとします。

できなかったことにはだれでも不快感を感じます。

悔しかったり、悲しかったり。

その時に、誰かから

「また間違えたの?ダメだね。」「あなたはこういうのが苦手なんだね。」

と言われたら…。

さらに、「お兄ちゃんはできたのにね。」「だれに似たんだろうね。」

など、追い打ちをかけられる場合もあります。

悔しい思いをしているときに、

そんな言葉(言葉だけでなく態度、雰囲気も)をもらったらどうでしょう。

 

ときには、そんなことない、できるもん!と頑張れるかもしれません。

しかし、得てして、そういう負の言葉を投げかける大人は、

無意識にそれを繰り返しています。

そして、だんだんと、子どもの「自分はできない子なんだ」

という思い込みが強化されていきます。

 

こういうことは、10コ中1コだけできなかったときにも起こりがちです。

9割できていたとしても。

逆に、10コ中1コしかできていなくても、

そのことを褒めてもらえたり、一緒に喜んでもらったりする子は、

できることを増やしたいと思うでしょう。

ただ褒めてほしい子もいますし、適切なアドバイスを求める子もいます。

大人からそんな関わりをしてもらった子には、

たとえできないことがあっても、

自然と、どうすればできるんだ?とそれを乗り越える方に意識が行って、

「〇〇が苦手」だとか思う暇がありません。


よく言われることですが、2人の子がいて、

1人は「自分はできない子」と思っている。

もう1人は「自分にはできるはず」と思っている。

この2人の間にその時点の能力に差がなかったとしても

パフォーマンスに差が出てくることは明らかでしょう。

 

「思い込み」は実際のパフォーマンスの差になるのです。


大人が子どもに投げかける言葉、子どもへの関わり方によって、

子どもの「思い込み」が作られ、それが実際の能力になっていきます。

私たち大人の子どもにかける言葉が

そんな魔力を持っていることを忘れずにいたいです。

 

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