Soumeijuku’s Blog

SOUMEI塾の風景

勉強法3


以前にも書きましたが、

保護者さんから、

「うちの子、勉強法がわからないのだと思います。」

「何をしたらいいかわかっていないようです。」

という声を聞くことがあります。

その言葉の裏には、

 

勉強をしないのは、方法がわからないから。

だから、勉強方法を教えてあげてください。

そうすれば、勉強をするようになるだろう。

という考えがあるのでしょう。

 

指導者の側にも、

その考え方をお持ちの方は少なからず

いらっしゃると思います。

 

成績を上げるために何をしたらよいか。

勉強法を教えれば、

勉強をするようになって、成績が上がると。

 

しかし、

勉強をしない子に、

勉強方法を教えたら勉強をし始めますか?

冷静に想像してみてください。

プラモデルに興味がない人に

作り方を教えたからといって

プラモデルを作り出しますか?

 

勉強について

「何をしたらいいかわからない」

と言いますが、

勉強方法は「わからない」というほど、

見つけにくい特別なものではありません。

”秘密の方法”があるわけではありません。

それがあるなら、とっくにみんなやっているわけです。

みんなやっていないということは、

”秘密の方法”はないことの証明です。

 

「方法がわからない」のではなくて、

勉強しようという気になっていないから

方法を考えようとしないだけです。

 

テストでいい点を取りたい、

志望校に合格する成績をとりたい、

褒められたい、

すごいと言われたい、

など、

「なりたい自分」がまだ見つかっていないから

勉強をしようという気になっていないだけです。

 

もちろん、知らないことを知ったり、

できないことができるようになることは、

とても楽しいことなので、

特別な目標がなくても

勉強の楽しさはありますが。

 

きっかけや理由は何でもいいのですが、

本当に、もっと点数を取りたいと思えば、

方法は勝手に見つけ出します。

その上で、改善法をだれかに相談することはあると思いますが、

それは「方法がわからない」のとは違います。

 

指導者側としては、

方法を教えることよりも以前に、

勉強をする本人が、

「問題が解けたらうれしい」

「もっと点数がとれたらうれしい」

と感じられる状態を

どうつくってあげられるかが

重要かつ必要なことです。

 

一見遠回りなようですが、

結果を出すためには、

実はその方が確実で早いのです。

 

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