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勉強嫌いの子どもができる訳

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子どもの勉強嫌いは、

小学校の低学年のうちはまだ少ないですが、

 高学年になるころには、かなりな割合で発生しているように感じます。

 

小さい頃は新しいことを覚えることが楽しいし、

できないことができるようになったら嬉しいし、

「なんで?」「どうして?」と疑問を持ったら、

その理由・原因を知って、

周りの世界を理解することが大好きです。

 

勉強の本質はそれなので、

もともとは、勉強=楽しいもの・嬉しいもの、

というプラスのイメージのはずです。

 

しかし、勉強が嫌いということは、

勉強に対するイメージが、

いつのころからか、面倒、苦手、苦痛なもの、

というマイナスのイメージに置き換わったということです。

 

なぜそうなるのでしょう?

 

やはりそれは、

第一に、周りからの負の刺激でしょう。

 

『苦手意識は思い込み』でも書きましたが、

 

soumeijuku.hatenablog.com

 

特に、できなかったとき、間違えたときの負の刺激が大きいでしょう。

 

もっと幼いころなら、

勉強で正解したときに、

近くの大人が一緒に喜んだり、

褒めてくれたりしてくれていたのが、

 

だんだん、できて当たり前、

正解して当たり前になって、

大人のリアクションが薄くなる。

 

逆に、間違うと、目の前の大人ががっかりするし、

怒られたり、

ダメだしされたり、

笑われたり…。

 

人間の脳は、

プラスの刺激よりもマイナスの刺激の方が何倍も

印象に残りやすくできています。

 

なおさら、勉強とマイナスのイメージが結びつかざるを得ません。

 

学校の勉強や受験では、今のところ、

決まった正解を求める問題がほとんどです。

 

今度の大学入試改革で多少シフトはあるようですが、

試験の中で、正解が決まっている問題が

大半を占めるのは変わらないだろうと思います。

 

小さいうちから、家庭でも学校でも、

常に正解を求められる。

不正解だと、マイナスの刺激がある。

 

すると、「間違ってはいけない」という思いも強くなります。

 「間違ってはいけない」のに間違ってしまったら、

自分の評価を下げざるを得ません。

 

さらに、近くの大人は、負の刺激を与えて、

それに追い打ちをかけてしまいがちです。

そんなことを毎日繰り返されてきているうちに、

勉強=楽しいもの・嬉しいもの

だったということは忘れ去られていきます。

 

しかし、子どもがどんなに勉強嫌いになったとしても、

 

できなかったことができたりしたら、嬉しそうな顔をします。

そして、それを褒められたら嬉しいのです。

一緒に喜んでもらったら嬉しいのです。

勉強に対するイメージは、

元に戻る余地があるのです。

 

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