Soumeijuku’s Blog

SOUMEI塾の風景

毎日来てるよね

昨日の日曜日も補講を開いていました。

 

中1の女子2人の会話が聞こえてきました。

彼女たちは、このところ

通常授業のほか自習室にも来て勉強していて、

 

「うちら毎日塾に来てるよね。」

 

「つらいよね。」

 

と話していました。

 

それを聞いてクスッとしてしまいました。

誰も強制していないので。

 

自分で、自分に負荷をかけているつもりなのでしょうか。

 

内心は負荷とは思っていないのだと思いますが。

夏期講習の勢いで

夏期講習が終わり2学期が始まりました。

ひと昔前に比べると、松本地方の夏休みも長くなり、

それに伴って夏期講習や自習室を開く期間も長くしています。

 

夏期講習に参加した皆さんは、

今年も熱心に取り組んでくれました。

受験生に限らず、1、2年生の頑張りも目立ちました。

中1のKさんは遠くからバスに乗って通って来ていました。

 

受験生にとっては特に重要な夏休みの勉強。

毎日塾に来て長時間勉強していた子たちもいました。

 

夏期講習は終わりましたが、

始業式の日は「塾を早い時間から開けてほしい」と

生徒自身から要望をもらったので、

早くから開けると、多くの生徒が自習に来ていました。

夏期講習の勢いそのまま頑張っています。

関わり方次第

3年前に書いた記事の再掲載です。

 

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塾と直接は関係ないのですが、

先日、私がお手伝いしている松本市子育て支援の関係で、

そのスタッフや教育委員の方々と、

川崎市の「子ども夢パーク」の視察に行く機会がありました。

 

この場所を作られた西野さんのお話をうかがい、

とても刺激を受けました。

本気で子どもと向き合って、

寄り添ってこられた方です。

 

子どもは、

人と比べられたり(自分を見てもらえていない)、

心配され何でも先回りして与えられたり(信じてもらえていない)

しているうちに自信を失っていく。

 

逆に、だれかから見守られ、安心して生きられる、

と感じることができれば、そんな居場所があれば、

勝手に元気に成長していく。

 

勉強も、頑張れる子、そうでない子、の違いは、

周りの大人の、その子に対する関わり方次第だということを

再確認しました。

 

この動画もぜひご覧ください。 


www.youtube.com

勉強ができない子ができるようになるとき何が起きているのか

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先日、「勉強にまつわるイメージ」について書きました。

 

 

子どもの成績を上げるためには、

子どもの中の、勉強に対するイメージと、

自分に対するイメージが変われば良いということ。

 

塾の講師は、熱心な人であれば、

どう教えたら生徒にとってわかりやすく生徒が理解できるか。

何を覚えさせればよいか。

ポイントは何か。

どんな教材を使えばよいか。

勉強法はどうすればよいか。

などを研究して生徒に伝えていきます。

 

また、自分の知識を深めるために常に勉強し、

授業スキルを高めるためのトレーニングもしていきます。

誠実な塾であれば、こうしたことを各講師に研修をしていくでしょう。

 

私も、相当やってきましたし、

している自負はあります。

 

しかし、これらをするのは当然として、

ただ、知識やスキルを詰め込むことは、

私はしたくありません。

 

大学受験などはそれでも良いのかもしれませんが、

特に中学生以下の年齢の子どもたちを対象とした場合、

知識やスキルを詰め込むこと以上に、

子ども自身の中で、自分に対して、

 「勉強ができる私」

「勉強もできる私」

というイメージができあがってくることが非常に重要です。

それができれば、自分で勝手に勉強もして、自分で伸びていけます。

本当に「できる子」になっていきます。

 

勉強ができなかった子ができるようになるとき、

その子の中では、勉強に対するイメージが変わっています。

そして同時に、自分自身に対するイメージが変わっています。

 

だからこそ、

やらされるからやるのではなく、

自分で勉強するようになります。

 

指導者である大人は、

そんなイメージのプロデューサーであるべきと考えています。

 

勉強に限らず。

子ども自身の中に、

「自分には、自由に夢を持って、

それを叶えていく力があるのだ」という

イメージをプロデュースすべきだと信じています。

 

子どもたちには最大限の自分を生きてほしいと

願ってやみません。

 

www.soumeijuku.jp

勉強に対するイメージ

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学習塾が、保護者の皆さま、生徒自身から求められ、

かつ提供しなければならないものは、

言うまでもなくまず第一に成績向上です。

お金をいただいて通ってきていただいているのだから、

それを成し遂げることが最大の使命です。

 

しかし、安易に強制的に勉強をさせることによって

成績向上をさせることは

絶対にすべきではありません。

 

というのは、

たとえそうやって成績向上があったとしても

それは一時的である上に、

子どもの自ら学ぼうとする情熱を

奪うことにもなるからです。

 

成績を上げるという目的を達するためには、

勉強を叱ってやらせたりしなくても良いのです。

「勉強しなさい」と言わなくても良いのです。

 

『勉強嫌いの子どもができるわけ』でも書きましたが、

 

soumeijuku.hatenablog.com

 

要は、子ども自身が持っている勉強に対するイメージと、

自分に対するイメージが変われば良いのです。

 

勉強ができなくなっている子の勉強に対するイメージは、

 「難しい」

「面倒くさい」

「覚えられない」

「できなくて怒られる」

「頭のいい人しかできない」

 などでしょう。

 

それが、

 「案外簡単」

「できたら楽しい」

「もっと覚えられるかも」

「できて褒められる」

「自分にもできる」

 などに変わり始めます。

 

勉強ができなくなっている子が

自分自身に対して持っているイメージは、

「頭が悪い自分」

「やってもできない自分」

「努力ができない自分」

「ダメな自分」

 などでしょう。

 

それが、

 「意外と頭がいい自分」

「やったらできる自分」

「頑張ってしまう自分」

「イケてる自分」

 などに変わり始めます。

 

それらの変わったイメージは、最初は”勘違い”でも構いません。

 実際にできたのが、10個のうちたった1つだったとしても、

 勉強や自分に対するイメージが変わり始めると、

本当にできるようになっていきます。

 

 強制的に勉強をさせた場合、

 勉強に対するイメージはあまり変わらない上に、

「無理やりさせられるもの」

「しないと怒られるもの」

など、 要らないイメージが上塗りされます。

 

自分に対しても、

「言われればできる自分」

「言われないとできない自分」

など、自主性や意欲を失わせるイメージが強くなっていくでしょう。

 

塾に限らずですが、

子どもに知識を与えるだけが教育ではありません。

子どもにとって、

生きる力になるイメージを作ってあげるべきです。

 

子どもが勉強に対して、そして、自分に対して、

どんなイメージを持つことを手伝ってあげられるのか。

 

その子がどんなイメージを持っていれば、

元気になって、生きる力を持てるのか。

 

私たち大人は、

それを深く深く考えるべきだと思っています。

 

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