Soumeijuku’s Blog

SOUMEI塾の風景

勉強ができるイメージ


勉強が得意とか苦手というのは、

ひと言でいえば、

「思い込み」です。

 

たまたま現時点で、

自分に対して

「勉強が得意な人だ」とか、「勉強が苦手な人だ」とか

いうようなイメージを持っている。

いつの間にか、そんなイメージを

無意識に持った状態になっている、

ということです。

 

これは単なる思い込みではあるのですが、

その思い込みがあるからこそ、

授業を受ける姿勢、

ノートの書き方、

自宅学習の仕方、・・・

などの行動に違いが生まれ、

パフォーマンスの違いとなって、

結局、成績の差となって表れてきます。

 

例えば、算数の問題を目の前にして、

算数が得意だと思っている子は、

「自分ならできそう」「きっとできる」「解いてみせる」と、

できている自分をイメージします。

 

そういうイメージがあれば、

その問題を解いてにたくなるし、

たとえ難しくて解けなくても、

なんとか解く方法を見つけ出そうとします。

 

一方、算数が苦手だと思っている子は、

「ムリそうだ」「やってもどうせできないだろうな」と、

できない自分をイメージします。

そういうイメージがあれば、

勉強から目をそむけたくなるでしょう。

 

そういう行動の差が

あらゆる場面でちょっとずつ積み重なって、

成績の差になってきます。

 

その差の源泉は、

そんな自分に対して持っているイメージです。

 

決して、脳が持っている能力の差なんかではありません。

能力の差でさえ、これからいくらでも変化することができます。

 

もし、勉強が苦手だと思っている子がいたとしたら、

その思い込みはどうしてできたのでしょうか。

それは、ひとえに周りにいる大人のせいです。

 

子どもは、周りからどんなふうに扱われているのかによって、

自分がどんな人間なのかを認識します。

近くの大人の影響は大きいです。

 

例えば、

「また間違ったの?だめね~。」

「あなたはこういうのが苦手だよね。」

と何度も言われたら、

子どもは、間違いなく、

自分のことを「こういうのが苦手な子」だと認識します。

そして、次に同じような問題に出会ったときに、

自分にはできないかもしれない、

きっとできない、

と無意識に思うでしょう。

 

子どもに苦手意識を植え付けることに、

なんのメリットもありません。

それなのに、

大人は安易にそういう言葉を子どもに投げつけがちです。

 

その影響はとてつもなく大きなものなので、

大人は、子どもがその子自身に対してどんなイメージをもってほしいのか。

そこに気を使わなければなりません。

 

私は、子どもには、

「勉強ができる」イメージ、

「頭がいい」イメージ

を持ってもらいたいと思っています。

 

勉強の知識やスキルを伝えることも大事です。

私はこれについても相当鍛えてきたつもりですが、

この仕事はそのうちAIにもできるようになるでしょう。

 

だから、私がすべきことは、

コンピューターにはできない、子どもとのかかわりをすることです。

子どもが、

自分は「勉強だってできる」というイメージを

持てるような関りをする。

そうすると、子どもは勝手に勉強して、

成績も上がっていきます。

 

どんなに勉強が苦手で嫌いだと思っている子でも、

わからないことがわかったらうれしいのです。

できないことができるようになったらうれしいのです。

 

そこの原動力がうまく働くようにしてあげることです。

 

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