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子どもを褒めること②

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前回も書きましたが、

言うまでもなく、

子どもを褒めることは、

能力を伸ばす上でも

「自己肯定感」を育むという観点においても

非常に重要です。

 

では、どうやって褒めたら良いのでしょうか。

正しい褒め方は?

 

褒めることが、子どもの成長にとって、

”諸刃の剣”であることは確かなのですが、

マイナス面については別の機会にして、

今回は、プラス面についてのみ書きたいと思います。

 

「褒め方」については、

いろんな先生方が、いろんなことをおっしゃっています。

 書籍もたくさん出されています。

私もたくさん勉強してきました。

しかし、どのご意見も、一面的だなといつも感じてしまいます。

子どもは多様なのに。

これは普段子どもたちと接していて本当に実感することです。

 

褒め方について。

まずは、その子との信頼関係ができていれば、

どう褒めてもたいてい子どもは喜びます。

 つまり、「褒め」として機能します。

 

なので、子どもと良好な関係性を築くことが大前提なのですが、 

そこで、どこかで聞いたり読んだりした

「正しい褒め方」をすると、

”外して”しまうことが大いにあります。

 

例えば、子どもを褒めるときは、

「結果ではなくて過程を褒めるべき」

という意見と、

「過程ではなく結果が出たときに褒めるべき」

という意見があります。

 

これはどちらも正解です。

そのどちらを子どもが喜び、糧にできるかは、

子どもによって違います。

 

過程を褒められた方が嬉しい子と、

結果も出ていないのに過程を褒められても嬉しくない子がいます。

 

また、褒めるときは、

「漠然と”スゴイね”だけでなく、具体的に明確に褒めるべき」

という意見もよく聞きます。

 

もちろん、それがヒットする子も多くいます。

しかし、「スゴイね」だけでいい子もいます。

私自身もその部類ですが、

ただ「スゴイね!」と驚いてほしいだけなのに、

いちいち具体的に説明されると

「いや、もういいから・・・」

と思ってしまいます。

加えて、改善のためのアドバスなどされると

テンションだだ下がりです。

それに、過程は別に褒めてほしくありません。

 

逆に、過程をちゃんと褒めてほしかったり、

頑張った過程をねぎらってほしい子もいます。

 

改善のアドバイスをもらうとやる気が出てくる子もいます。

 

いろいろなのです。

 

したがって、子どもを褒めるときは、

この褒め方が「正しい」とか決めつけないで、

 

まずは、褒めたときの子どもの反応を

よく観察しなければなりません。

 

もし、褒めたのにまったく嬉しそうな様子がなかったら、

それは、褒めたつもりでもその子にはヒットしていない、

ということを自覚するべきです。

褒めたつもりが、子どもにとっては、

「この人わたしの機嫌取りをしてるな」とか、

「そういうことじゃないのに」

と思われている可能性大なのです。

 

前回も書きましたが、

 

子どもは、嬉しさを露骨に表現することもありますし、

ささいな表情の変化だけのときもあります。

 

その子をちゃんと見て、

その子に意識の焦点を置いて、

その子が嬉しかったのか、そうでなかったのか、

ちゃんと感じ取りたいです。

 

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