日本は欧米に比べて謙遜する文化だと言われます。
(欧米でも謙遜を大事にする国や文化があって
一概には言えないそうですが)
日本人の「謙虚さ」は世界に誇れる美徳だと思うのですが、
ムダに謙遜なくてもよいかなと思います。
特に子どもにおいては。
私も以前は、褒められることがあるとつい
「そんなことないですよ」と言っていましたが、
だんだん、せっかく褒めてくれているのに
それを受け取らないのがもったいなくなって、
今では、謙遜することを忘れて
「ありがとうございます!」と言ってしまいます。
たとえ、お世辞かなと思っても
「ありがとう」と受け取ってしまいます。
”喜んだもの勝ち”です。
謙遜しないと、うぬぼれなやつだと
思われてしまいそうですが、
「ありがとう」と素直に喜ぶと、
褒めた方は、意外と満足げな表情をしてくれます。
逆に、自分がだれかを褒めて、
その人が素直に喜んでくれたら嬉しいですよね。
相手が子どもなら、なおさらです。
子どもを褒めて、素直に喜んでくれたら、
こちらまで嬉しくなります。
「かわいいな~」と思いますし、
また褒めたくなります。
褒めたときの子どもたちの反応は様々です。
「イェーイ!」とか「ヤッター!」とか露骨に喜ぶ子。
ニコッとする子。
照れて顔を赤らめる子。
嬉しさを顔に出さないようにこらえて、
口角だけが微妙に上がる子。
反応は微妙でも、
よく見ていると嬉しいのが分かります。
もし、褒めたのにまったく嬉しそうな様子がなかったら、
それは、褒め方が”外して”いるのでしょう。
このように子どもは褒められたら嬉しそうにするものの、
中には、小学生でもすでに謙遜する子がいます。
いつ覚えるのでしょうか。
なんかもったいないですね。
そんな子には、喜んでいいんだよと伝えることもあります。
処世術として謙遜することも必要なのかもしれませんが、
子どもが、
この人から褒められたときは
素直に喜んでいいんだ、
という大人に、
私はなりたいと思っています。