今回は私が直接検証したわけではありませんが、
研究報告や状況証拠から、きっとそうなんだろう、と思えることです。
人は小さなころ、特に3歳くらいまでは特に、
親(養育者)とたくさんの感情・情緒の交流をすると、
脳のシナプスの発達が良いそうです。
スキンシップや会話を通じて、
一緒に喜んだり、楽しんだり、悲しんだり、怒ったりしながら、
その中で、子どもは他人の感情を読み取ったり、
自分の感情を表現することを学んでいきます。
つまり、情緒の交流が多ければ多いほど、
情緒の豊かさが養われていく。
実際に脳のシナプスが増え、発育が促進されるそうです。
体を動かすことも重要。
運動の量が脳の発育に影響するそうです。
自然と触れ合うこともそうでしょう。
自然からは膨大な刺激が得られるはずです。
私は若いころ、都会には人がたくさんいていろんなものがあって、
田舎は人も少なく単調で何もない、と思っていましたが、
よく考えると、田舎=自然には計り知れない数の生き物が棲んでいます。
その数は、都会とは比べ物にならないことに気づきます。
草花や木々、昆虫、小動物や動物。
一つかみの土の中には何百億もの微生物が棲んでいます。
気が遠くなるほどの数です。
小さなころから、たくさんの情緒の交流をして、
五感を通じてたくさんの刺激を経験すれば、
脳はスクスクと成長していきます。
そういう脳には知識もどんどん吸収されるでしょう。
しかし、
そういう経験が少ないうちから知識ばかり詰め込んでしまうと、
一見、脳は育っているようで、実はそのベースが育っていない。
やがて頭打ちになって、伸びなくなる時が来るようです。
しかも、人の感情がわからない、感情のコントロールができない、
ということにもなりかねません。
知識を詰め込む前に、
子どもをちゃんと見て、情緒の交流をする。
子ども自身は、自然の中でたくさん体を動かす。
小学生くらいまでは特に大切だと思います。