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自己肯定感や非認知能力の高低ができるわけ

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先日も書いたように、

子どもは大人からいろんな影響を受けます。

大人は子どもに無意識にいろんな影響を与えています。

”無意識”に、というのがなかなか怖いところです。

 

そんな日々の影響の中で、子どもは、自分はどんな存在なのか、

自分に対する認識を形作っていきます。

子ともが身近な大人から、虐待とまではいかなくても、

自分のことをちゃんと見てもらえず、

いつも頭ごなしに怒られていたり、

ダメ出しをされるばかりで褒められず、

人と比べられたり、もしくは、いつも放置されたりしていたら、

つまり、大切に扱われていなかったとしたら、

子どもは自分のことを、

愛される価値のない「大切ではない存在」として認識します。

 

流行りの言葉で言うと

「自己肯定感の低い子」になります。

「非認知能力の低い子」とも言えるでしょう。

 

自分のことが大切ではないので、

何か失敗したときに「やっぱりダメだ」と思いやすいし、

困難にぶつかったときに「どうせムリだ」と

簡単に諦めてしまいます。

新しいことにチャレンジする気持ちになれません。

努力ができません。

頑張ることができません。

自分を守らなければならないので、

閉じこもったり、反発したりします。

自分にばかり意識がいくので、

周りのことにかまっていられません。

周りが見えにくいので、せっかく愛をくれる人がいても受け取れません。

そして、「見てくれ!」と必死にSOSを発することもあります。

周りを攻撃したり、自分を傷つけたり。

ときには、身体の不調にも表れます。

 

一方、ちゃんと見てもらえていて、

褒めてもらったり、叱ってもらったり、

共に喜んだり、悲しんだりしてもらえていたら、

つまり、大切に扱われていたら、

自分のことを、愛されている「大切な存在」だと認識します。

自分が大切な存在であるからこそ、

失敗しても「こんなはずじゃない」「次はこうしよう」と考え、

困難にぶつかっても「自分にはできるはず」と、

諦めることができません。

頑張ること、努力することができます。

自分を守る必要がないので、

周りに意識がいきます。

周りが見えているから、

人がくれる愛をもらさず受け取ります。

ほかの人も、自分と同じで大切な存在だと思うはずです。

人にも優しくできます。

そんな子は、さらにたくさん周りから愛をもらうでしょう。

 

これらことは、当然、学力にも大いに影響します。

 

子どもたちには、できれば後者になってほしいと願います。

そうするのは、子どもとかかわる、

私たち大人の責任なのです。

 

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