近年の発達心理学では、
「子どもの発達は、かなり多様性があり、
いろいろな領域が均等に伸びるわけではない」
ということが分かってきた。
という話を聞いて、びっくりしてしまいました。
近年になるまでわからなかったのか・・・、と。
別に「上から」で言っているわけではなく、
多様なのが当たり前だとずっと思ってきたので、
単純に驚いてしまいました。
平均的な発達の仕方、発達段階、発達課題などが示されて、
その平均的な姿が「普通」として解釈され、
その「普通」が測り知れない威力をもってしまったということでしょうか。
確かに、子どもが、3歳なのに〇〇ができない、5歳なのに△△ができない。
この歳ならできるはずなのに。周りの子はできているのに。
というのはものすごく不安です。
うちの子、おかしいんじゃないか。
「普通」じゃないんじゃないか。
しかし、発達は一様ではない、
と発達心理学では言われるようになりました。
「普通」に沿わせる教育には無理があると、
科学的にも分かってきたのだと。
一見当たり前のことが、見失われて、
一周回って戻ってきたような気がします。
では、教育ってどうすればよいのか?
それは、その子その子、一人ひとりを
「ちゃんと見ること」です。
私は、子ども一人ひとりを「ちゃんと見ること」が
この上なく大切だと考えています。
このことに関してはたくさんお伝えしたいことがありますので、
ちょこちょこと書いていきたいと思います。