Soumeijuku’s Blog

SOUMEI塾の風景

計算が得意になりました

中2の文字式の計算のところは、

少し複雑になるとミスが多発する分野です。

 

今日のKくんは、ほぼノーミスで解くことができていました。

以前の彼は計算が苦手な方でしたが、

すっかり見違えました。

 

本人は、

「授業をちゃんと聞いて、練習しました。」

と、照れくさそうに話してくれました。

 

自分が努力した成果であることをわかっていますね。

 

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脳をスクスクと

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今回は私が直接検証したわけではありませんが、

研究報告や状況証拠から、きっとそうなんだろう、と思えることです。

 

人は小さなころ、特に3歳くらいまでは特に、

親(養育者)とたくさんの感情・情緒の交流をすると、

脳のシナプスの発達が良いそうです。


スキンシップや会話を通じて、

一緒に喜んだり、楽しんだり、悲しんだり、怒ったりしながら、

その中で、子どもは他人の感情を読み取ったり、

自分の感情を表現することを学んでいきます。

つまり、情緒の交流が多ければ多いほど、

情緒の豊かさが養われていく。

実際に脳のシナプスが増え、発育が促進されるそうです。

 

体を動かすことも重要。

運動の量が脳の発育に影響するそうです。

 

自然と触れ合うこともそうでしょう。

自然からは膨大な刺激が得られるはずです。

私は若いころ、都会には人がたくさんいていろんなものがあって、

田舎は人も少なく単調で何もない、と思っていましたが、

よく考えると、田舎=自然には計り知れない数の生き物が棲んでいます。

その数は、都会とは比べ物にならないことに気づきます。

草花や木々、昆虫、小動物や動物。

一つかみの土の中には何百億もの微生物が棲んでいます。

気が遠くなるほどの数です。

 

小さなころから、たくさんの情緒の交流をして、

五感を通じてたくさんの刺激を経験すれば、

脳はスクスクと成長していきます。

そういう脳には知識もどんどん吸収されるでしょう。

 

しかし、

そういう経験が少ないうちから知識ばかり詰め込んでしまうと、

一見、脳は育っているようで、実はそのベースが育っていない。

やがて頭打ちになって、伸びなくなる時が来るようです。

しかも、人の感情がわからない、感情のコントロールができない、

ということにもなりかねません。

 

知識を詰め込む前に、

子どもをちゃんと見て、情緒の交流をする。

子ども自身は、自然の中でたくさん体を動かす。

小学生くらいまでは特に大切だと思います。

 

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自己肯定感や非認知能力の高低ができるわけ

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先日も書いたように、

子どもは大人からいろんな影響を受けます。

大人は子どもに無意識にいろんな影響を与えています。

”無意識”に、というのがなかなか怖いところです。

 

そんな日々の影響の中で、子どもは、自分はどんな存在なのか、

自分に対する認識を形作っていきます。

子ともが身近な大人から、虐待とまではいかなくても、

自分のことをちゃんと見てもらえず、

いつも頭ごなしに怒られていたり、

ダメ出しをされるばかりで褒められず、

人と比べられたり、もしくは、いつも放置されたりしていたら、

つまり、大切に扱われていなかったとしたら、

子どもは自分のことを、

愛される価値のない「大切ではない存在」として認識します。

 

流行りの言葉で言うと

「自己肯定感の低い子」になります。

「非認知能力の低い子」とも言えるでしょう。

 

自分のことが大切ではないので、

何か失敗したときに「やっぱりダメだ」と思いやすいし、

困難にぶつかったときに「どうせムリだ」と

簡単に諦めてしまいます。

新しいことにチャレンジする気持ちになれません。

努力ができません。

頑張ることができません。

自分を守らなければならないので、

閉じこもったり、反発したりします。

自分にばかり意識がいくので、

周りのことにかまっていられません。

周りが見えにくいので、せっかく愛をくれる人がいても受け取れません。

そして、「見てくれ!」と必死にSOSを発することもあります。

周りを攻撃したり、自分を傷つけたり。

ときには、身体の不調にも表れます。

 

一方、ちゃんと見てもらえていて、

褒めてもらったり、叱ってもらったり、

共に喜んだり、悲しんだりしてもらえていたら、

つまり、大切に扱われていたら、

自分のことを、愛されている「大切な存在」だと認識します。

自分が大切な存在であるからこそ、

失敗しても「こんなはずじゃない」「次はこうしよう」と考え、

困難にぶつかっても「自分にはできるはず」と、

諦めることができません。

頑張ること、努力することができます。

自分を守る必要がないので、

周りに意識がいきます。

周りが見えているから、

人がくれる愛をもらさず受け取ります。

ほかの人も、自分と同じで大切な存在だと思うはずです。

人にも優しくできます。

そんな子は、さらにたくさん周りから愛をもらうでしょう。

 

これらことは、当然、学力にも大いに影響します。

 

子どもたちには、できれば後者になってほしいと願います。

そうするのは、子どもとかかわる、

私たち大人の責任なのです。

 

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学校の休校のおかげで

自習室に来ていた中学生のTくんが、

持参した数学の問題集で

「ここがわからないから教えてほしい」

と質問がありました。

見ると、本来の1学期内容よりもずいぶん先のところをやっていました。

塾の授業でも先取りで学習していますが、

それよりも先のところでした。

話を聞くと、自主的に勉強しているのだとのこと。

理科は2学期内容までやっているそうです。

 

彼は、以前は、勉強を”やらせれている″

という意識からなかなか抜けなかった生徒なのですが、

今では違います。

そして、学校の臨時休校のおかげで、

自主性に拍車がかかったようです。

 

自分から進んで学ぶことの”気持ちよさ”に気づいたのですね。

 

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言葉だけじゃない魔力

子育てを経験された親御さんにとっては当たり前かもしれません。

子どもの態度や行動が、

近くの大人の心理状態にすごく影響を受けることが

よくあると思います。

 

私も、ふだん子どもたちと接していてよく感じます。

私が楽しい気持ちだと子どもも楽しそうにします。

私が心配事に気を取られていると子どもも元気が出ません。

私が怒りや焦りでピリピリしていると子どもも緊張したり委縮したりします。

私は表面上いつもと同じように接しているのに、雰囲気で察するようです。

 

大人でも同じことはありますが、

子どもの方が反応がダイレクトです。

本当に敏感で、よく言われるように、

まさに「鏡」です。


以前に、大人の言葉は魔力と書きました。

soumeijuku.hatenablog.com

 

しかし、言葉だけではありませんね。

 

口に出さなくてもいろんなことを感じ取っています。

細かな表情、顔色、体の動き、温度、気(?)・・・、

何かはわかりませんが、

とにかく、雰囲気を感じ取っています。

それも確実に。

 

そんな大人が醸し出す雰囲気も、

子どもにとっては魔力なのではないでしょうか。

 

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