Soumeijuku’s Blog

SOUMEI塾の風景

自己肯定感や非認知能力の高低ができるわけ

f:id:soumeijuku:20200506133749j:plain

先日も書いたように、

子どもは大人からいろんな影響を受けます。

大人は子どもに無意識にいろんな影響を与えています。

”無意識”に、というのがなかなか怖いところです。

 

そんな日々の影響の中で、子どもは、自分はどんな存在なのか、

自分に対する認識を形作っていきます。

子ともが身近な大人から、虐待とまではいかなくても、

自分のことをちゃんと見てもらえず、

いつも頭ごなしに怒られていたり、

ダメ出しをされるばかりで褒められず、

人と比べられたり、もしくは、いつも放置されたりしていたら、

つまり、大切に扱われていなかったとしたら、

子どもは自分のことを、

愛される価値のない「大切ではない存在」として認識します。

 

流行りの言葉で言うと

「自己肯定感の低い子」になります。

「非認知能力の低い子」とも言えるでしょう。

 

自分のことが大切ではないので、

何か失敗したときに「やっぱりダメだ」と思いやすいし、

困難にぶつかったときに「どうせムリだ」と

簡単に諦めてしまいます。

新しいことにチャレンジする気持ちになれません。

努力ができません。

頑張ることができません。

自分を守らなければならないので、

閉じこもったり、反発したりします。

自分にばかり意識がいくので、

周りのことにかまっていられません。

周りが見えにくいので、せっかく愛をくれる人がいても受け取れません。

そして、「見てくれ!」と必死にSOSを発することもあります。

周りを攻撃したり、自分を傷つけたり。

ときには、身体の不調にも表れます。

 

一方、ちゃんと見てもらえていて、

褒めてもらったり、叱ってもらったり、

共に喜んだり、悲しんだりしてもらえていたら、

つまり、大切に扱われていたら、

自分のことを、愛されている「大切な存在」だと認識します。

自分が大切な存在であるからこそ、

失敗しても「こんなはずじゃない」「次はこうしよう」と考え、

困難にぶつかっても「自分にはできるはず」と、

諦めることができません。

頑張ること、努力することができます。

自分を守る必要がないので、

周りに意識がいきます。

周りが見えているから、

人がくれる愛をもらさず受け取ります。

ほかの人も、自分と同じで大切な存在だと思うはずです。

人にも優しくできます。

そんな子は、さらにたくさん周りから愛をもらうでしょう。

 

これらことは、当然、学力にも大いに影響します。

 

子どもたちには、できれば後者になってほしいと願います。

そうするのは、子どもとかかわる、

私たち大人の責任なのです。

 

www.soumeijuku.jp

学校の休校のおかげで

自習室に来ていた中学生のTくんが、

持参した数学の問題集で

「ここがわからないから教えてほしい」

と質問がありました。

見ると、本来の1学期内容よりもずいぶん先のところをやっていました。

塾の授業でも先取りで学習していますが、

それよりも先のところでした。

話を聞くと、自主的に勉強しているのだとのこと。

理科は2学期内容までやっているそうです。

 

彼は、以前は、勉強を”やらせれている″

という意識からなかなか抜けなかった生徒なのですが、

今では違います。

そして、学校の臨時休校のおかげで、

自主性に拍車がかかったようです。

 

自分から進んで学ぶことの”気持ちよさ”に気づいたのですね。

 

www.soumeijuku.jp

言葉だけじゃない魔力

子育てを経験された親御さんにとっては当たり前かもしれません。

子どもの態度や行動が、

近くの大人の心理状態にすごく影響を受けることが

よくあると思います。

 

私も、ふだん子どもたちと接していてよく感じます。

私が楽しい気持ちだと子どもも楽しそうにします。

私が心配事に気を取られていると子どもも元気が出ません。

私が怒りや焦りでピリピリしていると子どもも緊張したり委縮したりします。

私は表面上いつもと同じように接しているのに、雰囲気で察するようです。

 

大人でも同じことはありますが、

子どもの方が反応がダイレクトです。

本当に敏感で、よく言われるように、

まさに「鏡」です。


以前に、大人の言葉は魔力と書きました。

soumeijuku.hatenablog.com

 

しかし、言葉だけではありませんね。

 

口に出さなくてもいろんなことを感じ取っています。

細かな表情、顔色、体の動き、温度、気(?)・・・、

何かはわかりませんが、

とにかく、雰囲気を感じ取っています。

それも確実に。

 

そんな大人が醸し出す雰囲気も、

子どもにとっては魔力なのではないでしょうか。

 

www.soumeijuku.jp

「場」を作る要素

 このご時世ですが、

自習室に訪れる生徒がぽつぽつといます。

3密を避けながら利用してもらっています。

 

Aさん、Yくんが「塾だと集中できる」

と言っていました。

今は、家にいる時間が長いのでなおさらそう感じるのだと思います。

 

塾だと集中できる、と多くの塾生が言います。

これは当塾に限らず、

生徒がそう言ってくれる塾は、

良い「場」を作ることができているのだと思います。

 

当然、家だとテレビ、ゲーム、スマホなど誘惑が多いが、

塾にはない、というのも理由の一つでしょう。

 

しかし、集中できる場の要素はそう単純なものだけではなく、

もっと重要なものがいろいろあると思っています。

 

良い「場」というのは、

良い空気感、雰囲気を持っています。

明るかったり、

清浄であったり、

静かであったり・・・。

そういう物理的な環境もあるでしょう。

 

そして、大事なのは、

そこにどんな人がいるのか。

どんな講師や、どんな生徒がいて、

それぞれが、どんな考えやメンタリティを持って、

どんな状態であるのか。

 

それらが「場」を作る大切な要素であって、

この点もSOUMEI塾の強みの一つだと思っています。

 

www.soumeijuku.jp

発達は多様

近年の発達心理学では、

「子どもの発達は、かなり多様性があり、

いろいろな領域が均等に伸びるわけではない」

ということが分かってきた。

という話を聞いて、びっくりしてしまいました。


近年になるまでわからなかったのか・・・、と。


別に「上から」で言っているわけではなく、

多様なのが当たり前だとずっと思ってきたので、

単純に驚いてしまいました。


平均的な発達の仕方、発達段階、発達課題などが示されて、

その平均的な姿が「普通」として解釈され、

その「普通」が測り知れない威力をもってしまったということでしょうか。


確かに、子どもが、3歳なのに〇〇ができない、5歳なのに△△ができない。

この歳ならできるはずなのに。周りの子はできているのに。

というのはものすごく不安です。

うちの子、おかしいんじゃないか。

「普通」じゃないんじゃないか。


しかし、発達は一様ではない、

発達心理学では言われるようになりました。

「普通」に沿わせる教育には無理があると、

科学的にも分かってきたのだと。


一見当たり前のことが、見失われて、

一周回って戻ってきたような気がします。

 

では、教育ってどうすればよいのか?

 

それは、その子その子、一人ひとりを

「ちゃんと見ること」です。

 

私は、子ども一人ひとりを「ちゃんと見ること」が

この上なく大切だと考えています。

 

このことに関してはたくさんお伝えしたいことがありますので、

ちょこちょこと書いていきたいと思います。

 

www.soumeijuku.jp

なぜ全員にPCR検査をしてはいけないのか?コロナ検査を算数で検証してみる

f:id:soumeijuku:20200425174349j:plain


PCR検査を誰にでも受けられるようにしてほしい」、

「なぜしないのか」、

といった意見をいまだに耳にします。

しかし、無症状、軽症の人でも受けたい人全員にPCR検査を実施することは、

無意味であるばかりか、

医療崩壊、社会混乱を助長することにしかならないことは

私にも推測できます。

 

それがなぜなのか、算数を使いながら一緒に確かめてみたいと思います。

小学生には難しいかもしれませんが、

使う計算は小学5年生レベルです。

 

ちなみに、私は以前、医学ではありませんが、

微生物関連の研究者をしていました。

大学と企業で10年ほど研究をして、

学会発表は数十回、論文も出していましたので、

専門家の端くれといってよいかと思います。

 

急に有名になったPCRですが、

PCR自体は生物分野の研究ではよく使われるもので、

私も扱ったとこがあります。

 

現在、新型コロナ感染の判断材料に

このPCR検査が用いられています。

これが感染した新型コロナウイルス自体を検出するものだと

思っている方が多いようですが、それは厳密に言うと誤解です。

これをちゃんと説明するには、

高校レベル以上の生物の知識が必要になるので省略します。

(日本語の文献でちゃんと説明しているものが見つからないのですが、

例えば、検査工程はこうなっています。

https://www.niid.go.jp/niid/ja/laboratory-test/reference/9559-2020-04-14-10-09-54.html

国立感染症研究所HPより)

 

PCRに限らずですが、ある手法を検査に使った場合、

原理的に一定の確率で間違いが起こります。

医療分野では、その精度は「感度」「特異度」という値で表されるそうです。

 

感度:感染者のうち陽性と判定される割合

   (感染者の中から感染有と見抜ける確率)

特異度:非感染者のうち陰性と判定される割合

   (非感染者を感染有と間違わない確率)

 

この数値が100%に近いほど精度が高い検査だと言えます。

新型コロナ用PCRについては、確定値はまだないようですが、

高く見積もっても、感度70%、特異度99%だと言われています。

 

この検査を”みんな”に実施したら何が起こるのか?

検証してみましょう。

 

長野県の人口は、約205万人です。

 

県内感染者数は現時点(4/24)で約60人(=感染率0.003%)。

実際はもっといるだろうと考えて、

例えばこの20倍の1200人の感染者がいる(=感染率0.06%)と仮定します。

そこで、県民のおよそ2人に1人、

つまり100万人にPCR検査を実施した場合を考えてみましょう。

この仮定の下では、検査を受けた100万人中、

実際の感染有は約600人、感染無は999,400人と考えられます。

これらの数字を元に、次の表の各人数を計算して、

表を埋めてみてください。

 

 

  感染有

  感染無

  合 計

PCR陽性

  a

  b

  a+b

PCR陰性

  c

  d

  c+d

  合 計

  600

 999,400

 1,000,000

 

aは、感度70%だから、

 600×0.7=420人。

dは、特異度99%だから、

 999,400×0.99=989,406人。

 

これを表に当てはめて完成させると次のようになりました。

 

 

   感染有

   感染無

   合 計

PCR陽性  

    420

     9,994

     10,414

PCR陰性

    180

  989,406

    989,586

 合 計

    600

  999,400

 1,000,000

 

そして、ここから驚くべき結果がわかります。

100万人にPCRを実施すると、陽性と出るのが10,414人です。

このうち、本当に感染しているのは420人です。

割合にすると420÷10,414=0.0403・・・。

4.03%です。

陽性になったにも関わらず、

そのうち本当に感染しているのは、たったの4%なのです。

96%ハズレです!

それでも、この検査を受けたいと思いますか?

 

感染してもいないのに陽性(偽陽性)になった9,994人。

この約1万人の人に対しては、

最低2週間は隔離・監視される必要があり、

そのための施設を用意しなければなりません。

医療従事者の方々もそれに振り回され、

本当に治療が必要な患者さんに手が行き届かなくなりかねません。

一方、本当は感染しているのに陰性(偽陰性)となる人が

180人もいることになります。

このような状況は皆が望むものではないはずです。

 

では、この検査に意味がないかというと、決してそうではありません。

このような結果になるのは、”みんな”にPCRをしたからです。

逆に、母集団に対して、真の感染率が十分に高い場合は

この検査が意味を持ってきます。

つまり、濃厚接触者など感染の可能性が高いと考えられる人に限って検査を行えば、

当たる確率はグッと上がります。有効に機能するのです。

その場合は、上の表のどこが変わって、正しい判定の確率が上がるのか、

ぜひ考えてみてください。

 

www.soumeijuku.jp

宿題のイメージ

「宿題」というと、子どもは「え~?」と嫌そうな顔をするのがお決まりでしょう。

それは、宿題=嫌なもの、面倒なもの、やらないと怒られるもの

といったイメージがこびりついているから。

 

学校の休みには宿題がつきものです。

しかし、長野県では、1か月以上学校がないという事態は未知の出来事。

このここまで長い休み、そしていつまで続くのかわからない休みは、

子どもたちにとっても、学校にとっても初めて。

 

欧米では、夏休みが2か月であるところは多いと聞きます。

長い休みには慣れているのかもしれません。

 

 

以前にも紹介したかもしれませんが、

数年前の記事で、こんなのがありました。

スペインのある学校の先生が出した、

夏休みの宿題を紹介した記事です。

 

この中の宿題には、

人との接触を避ける観点でできないものもありますが、

接触をしなくてもできるものも多くあります。

参考にしましょう。

宿題のイメージが変わる、

魅力的なものだと思います。

 

 『夏休みのしゅくだい』

https://blog.goo.ne.jp/albamichiko/e/146b931eabf05f1409626688ff314803

 

 

www.soumeijuku.jp